こんにちは、まなとです。
本日は、
『電話恐怖症だった僕が営業成績1位なれたしコールセンター余裕じゃんって思う理由』
というお話です。
僕は今、ワーキングホリデーという制度を利用してニュージーランドに住んでいるんですけど、ニュージーランドに住む前は2年間ほどコールセンターで働いていました。
単にコールセンターと言っても業種がさまざまあって、自分からかける発信か、かかってきた電話に取る受信、さらにサービスを案内し契約してもらう営業か、問い合わせの受付や案内など、多岐にわたります。
その中でも、僕が主にしていたのが、営業でした。
売る商品はインターネット関連のサービスです。
正直インターネットのサービスってややこしいので、ここでは詳細は割愛します(笑)
で、約2年にわたりインターネットサービスをメインに営業してきて、成績もずっと上位でいられたんですけど、これって警察官だった当時の僕からしたら想像もできないようなことだったんですよね。
なぜなら僕は、ひどい電話恐怖症を持っていたから。
例えば、
・電話が鳴るのが怖い
・誰かに話を聞かれていそうで怖い
・知らない人と話すのが怖い
そんな風に思ってしまって、
・電話を取ってもどもる
・声が出ない
・赤面して汗が大量に出る
こういった症状が出てしまっていたんです。
そんな状態だったので、仕事に支障が出ないはずがありません。
警察の仕事も電話はよく使うので、電話対応のできなさから毎回こっぴどく怒られて、トラウマになってしまいました。
今でも鮮明に思い出せます。
まずはその頃のことからお話ししますね。
電話恐怖症の本領発揮したある日の出来事
あれは僕が他の署の階級が上の人に、仕事上の確認事項があり電話をしたときのこと。
ただでさえ階級が上の人と話すのも怖いのに、それを電話でしなくてはいけなかったので、心臓はバクバクでした。
しかも、上司の命令だったので、僕が電話をする様子を二人の上司が僕のすぐ横で見ているんです。
ヘビににらまれたカエルとはこのことでしょうか。
頭が真っ白になり、立ちすくむことしかできませんでした。
その間にプルルルルとなるコール音が僕の恐怖を駆り立てます。
そして、いよいよ電話がつながりました。
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(その時の会話)
相手「はい、〇〇です。」
僕 「ぉ、ぉつかれさまです、、××署の△△巡査です。」
相手「はい。」
僕 「。。。。。」
( 沈黙 )
相手「???」
僕 「ぁ、すみません、ぇっと、あの、~の件で。。。」
相手「え??」
僕 「ぁ、すみません、ちょっと、ぉききしたいことがあって。。。」
相手「???」
————————————————————————————————————————-
こんなしどろもどろの会話になってしまって、横では二人の上司が、
上司A「おらもっと声だせやぁっ!!」
上司B「声小さいぞはっきりしゃべれや!!」
と僕に怒号を飛ばします。
それで余計にてんぱってしまった僕は、さらにぐだぐだになってしまい、ついにそれを見かねて上司が
上司A「かせっ!!」
と僕から奪い取るようにして受話器を取り、対応してくれました。
僕は対応する上司の姿を見て、とてもむなしい気持ちになりました。
僕「なんで俺は、、、こんなこともできないんだろう、、、。」
てんぱっている状況の中で、そんなことだけ冷静に頭の中に浮かびます。
対応を終えた上司は、僕にこう言いました。
上司B「お前こんなこともできんのやったら、本当に警察官続けていけんぞ。」
さっきまで怒号を飛ばしていた上司も、なかばあきれた様子でした。
僕は、
「その通りだ。。。」
と思うしかありませんでした。
電話と周りの視線を怖がりつづけた3年間
こんなこともあって、それもある日の一コマでしかないので、実際似たようなことが何度もありました。
だから、電話をかける用事がある時は、
誰もいない部屋の電話を周りに誰もいないのを確認しながら、いたらその人がいなくなることを願いタイミングを見ながら電話するようにしていました。。。
それを3年間。
思えば、あの頃の僕は、電話以外でも、警察署や交番という閉じられた空間の中を、なるべく人に見つからないように、こそこそと生活していたと思います。
とてもじゃないですが、憧れが持てるようなキリっとした警察官ではありませんでした。
電話恐怖症のくせにコールセンターで働いてみた
そして、警察官をやめてから、社会不安障害の症状は良くなっていきましたが、それでもトラウマはなかなか消えません。
しかし、やめてから半年が過ぎたころ、迷いはありましたが思いきってコールセンターで働くことにしました。
当時の僕と言えば、
「大丈夫か俺? できんのか?」
そんな質問を頻繁に自分の頭の中でしていました。
そして、いよいよコールセンターでの業務初日。
初めてやったのは受信業務だったので、部屋にはプルルルルルと電話が鳴り響きます。
そしてそれに対応する同僚の声も。
「こわ。。。。。」
シンプルにそう思いました。
特に、かかってくる電話の数が少ないとき。
その部屋の中で、自分一人が電話の対応をしているという状況も全然あるわけです。
「おぅ、ぅえ。。。。」
考えただけで吐きそうでした。
やっぱりトラウマって根深いものですね。
しかし、仕事としてやるからにはもうできないなんて言えないので、とにかく怖い気持ちを押さえてかかってきた電話を取りました。
すると、警察官を辞めてから社会不安障害の症状が出なくなったからか、以前よりかなり話せるようになっていたことに気がつきました。
トラウマだけはまだ少しあるものの、ちゃんと対応できている自分。
これならあとは慣れるだけだ。
そう思って、他の人に続いて電話を取っていきました。
コールセンターで電話へのトラウマがなくなっていた
そうすると、一か月後、なんと苦手でトラウマすらあった電話で結果が出せるようになっていたんですね。
しかもその後も継続して結果が出せました。
その上初月以降は1位か2位をキープ。
自分でも驚きです。
最終的には、コールセンターでの経験のおかげで電話でのトラウマも消え、むしろスッカリ電話対応が得意になっていました。
なので、その後もコールセンターで働き続け、それまでよりもストレスのない生活を送ることがきました。
コールセンターで働いてみてわかったこと
僕は今までコールセンターで、
(受信)
・インターネット回線の電話営業
(発信)
・インターネットサービスの法人営業
(発信)
・インターネット回線のキャンペーンを利用した引越し手続き窓口
(受信)
・インターネット回線のコンサル
(受信)
・クレジットカード更新のお知らせ業務
(発信、これだけ営業じゃない)
などを経験してきましたが、そのほとんどで結果が出せました。
結果が出せなかったのは、お客さんにあまりメリットがないと思うサービスの営業をしていた時ですね。
コールセンターで働く人もいろいろですけど、僕は変に良心が出てしまって、正直特にメリットがないんじゃないかな?と思うサービスを売るのは苦手でした。
で、違うサービスを売ってる会社に移ったりしましたね。
なので、そういうサービスを抜きにしたらずっと成績が出せていたんですけど、一つ気がついたことがあったんですよね。
それは、
「声だけで営業できるんだからラクじゃん。」
ということ。
コールセンターで働き始めた時の僕って、トラウマがあったからでもあるんですけど、けっこう心配事がありました。
例えば、
・電話対応だけだと結果以外見られないから、周りからの信頼を得づらいな
とか、
・身振り手振りも使えないし、声以外でごまかしがきかないから相当難しいぞ
とか、
・そもそも営業したことないのに、声だけでできんのかよ
とか。
実際、
「声だけで営業するコールセンターで結果残すって難しいはずだから、それが自信になった。」
みたいなことを意識高い系の人も言ったりしていたんで、僕の中では電話営業って、営業職の最上級みたいなイメージすらありました。
でも、コールセンターって逆に言うと、声さえあればできちゃう仕事なんで、声だけしっかりしとけば全然余裕なんですよね。
確かにコールセンターでは声以外の武器を使えませんが、逆に言うと声以外で判断されないということですから、話し方とか、口調とか、それさえしっかりしとけば全然戦える業種なんです。
「声だけで判断される」
とも言えますが、
「声だけで判断してくれる」
とも言えるということです。
しかもオフィスワークだし、受信業務だったら電話かかってくるのを待つだけ。
それに話す仕事なので、話しているうちに時間なんてすぐ経っちゃって、仕事があっという間に感じる。
僕からしたら全然ストレスなかったんですよね。
あと慣れればお客さんと話すのが楽しくなってきます。
なので、コールセンターで働き始めて数か月経つ頃には
「コールセンター最高かよw」
って思っていました。
今後人生がうまく行かなくて、仕事とかに困ったとき、最悪コールセンターに戻るのも全然ありだなって本気で思ってます(笑)
案外やってみなくちゃわからないもんだ
こんな感じで、電話恐怖症でまともに電話対応できなかった僕が、コールセンターで働いて電話対応が得意に、そして好きになったわけなんですけど、何度も言うように、警察官だった当時の僕からしたら考えられないことです。
警察官だった当時は本気で嫌だったし、それでかなり頭を抱えていて、なんなら警察官を辞めようというのが最初に頭をよぎったのって電話対応ができなさすぎたからですから。
なので、コールセンターで働ける自分、電話営業で結果を出せる自分というのは、まったく僕が想像もしなかった姿なんです。
初めてコールセンターで働くとなったとき、やる前にあきらめるのではなく、とりあえずやってみてよかったなぁと思います。
やってみてなんか違ったらやめればOK
ということで今回は、僕がコールセンターで働いていた時のことを思い出してお話ししてみました。
僕は、案外コールセンターという仕事が向いていたんですけど、社会不安障害とかメンタル的な病気な人全員がやってみればいいものとは思いません。
今回は僕がコールセンターで働いてよかったなぁと思うところを中心に挙げましたが、
実際クレームとか理不尽な要求もあるし、それでメンタルやられてしまう人も多いので、
一概にオススメできる仕事かと言えばそんなことはないですね。
僕は警察官時代の経験があったからか、クレームとか理不尽な要求に対しても平然と対応できたので、そこは自分の強味だったと思います。
実際、社会不安障害など症状が出てる中で、場数をこなせとか、無理やり慣らせとか、そういう意識でいるとなおさら症状を悪化させますから良くないです。
ただ、何もやらなくては何も変わらないのは事実なので、できる範囲で、例えば仕事でも趣味でも気になることがあれば、やってみるのはいいと思います。
向き不向きを絶対にありますから、一度全力でやってみて、なんか違うなと思えばやめてしまえばいいんです。
それを繰り返していくうちに、どこかでカポッとはまる瞬間があって、それが自分に向いていることなんじゃないかと思います。
こうやって、いろいろ試すのは、自分の可能性の探索であって、時間のロスではないんです。
一番こわいのは、全然はまってないところにずっとい続けて、ストレスを抱え続けること。
そして、限界が来たときに、自分に何ができるのか、何ができないのかを知らないがために路頭に迷ってしまうことだと思います。
ちなみに僕は、コールセンターという自分に合ってる環境を見つけて、その環境で発信、受信、営業、案内など一通り経験し、自分はこの環境で生きていけるなと確信できましたが、もうコールセンターで働かないと決めています。
なぜなら他の自分の可能性を探索するためです。
できる仕事はやめて、自分にできることを探し続けることで、自分の可能性を広げているんです。
そして、自分ができることが増えていけば、それは大きな自信になりますし、自分を否定したい気持ちも生まれなくなります。
特にまだ時間があるうちは、その姿勢でいるつもりです。
なので、今自分がいる環境に違和感があったり、自分に自信が持てなかったりしていたら、こんな感じで探索作業をしてみてほしいです。
そしたらきっと、自分が生きやすい環境を見つけられますし、自分の可能性を広げられれば自分を肯定できる自分になれるはずですから。
オススメする仕事は今のところありませんが、この単純作業だけはオススメできます。
是非、自分を諦めずに、やり続けてみてください。
というこうとで今回は、
『電話恐怖症だった僕が営業成績1位なれたしコールセンター余裕じゃんって思う理由』
というお話しでした。
それでは
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