こんにちは、まなとです。
本日は、
『うごいてみる時期とお金の使いどこはけっこう大切。克服するにもむやみにつぎこむだけじゃギャンブル。』
という話をしていこうと思います。
今回お話しすることを総括したサブタイトルをつけるなら、
『果実を得るには、季節を考えた上で実のなる木に水をかけよう』
って感じです。
あ、これもちろん例えですよ。
今回は考え方の話です。
僕自身、社会不安障害に悩んでいた当時は考え方がなってなくて、損をめっちゃしてきたので、今回はその時に得た学びと、この考えってけっこう大切だなぁと思うことについてお話しします。
参考になれば幸いです。
今、実のなる木に水をかけれていますか?
僕は、社会不安障害にかかってから、とにかく早く治したくて、考えられる手段にはお金を投じてきました。
まず通院や薬にかけたのはもちろんのこと、その他買い物に、むりやり作った趣味に、とにかくお金を投資し続けました。
社会不安障害が治るなら、お金なんか問題じゃない。
そう思っていたんです。
しかし、むやみやたらになんでも試してお金をかけた結果、今度はお金が一気になくなったことで、もっと不安になりました。
僕はそもそもお酒も苦手だしタバコも吸わないし、趣味もなければ彼女もいない。
だからお金をかけるところなんてなくて、同期よりは全然貯金があったんですね。
それで優越感じゃないですけど、他人よりはお金があるということで安心感があって、お金のことだけは自分の中でも特に問題に思ってなかったんです。
でも、社会不安障害を治したすぎて、我を見失いむやみに投資し続けた結果、気づいたらお金はなくなっていて、安心感も失いました。
その結果、余計に不安になり、不安定な心の土台は余計に安定性を欠き、そんな状態にも関わらず、判断力が鈍ったことで余計に不要な投資をしていくようになりました。
お金をドブに捨てるとはまさにこのことです。
何も得られないのに何かを投じ続ける。
まったくもってムダでした。
枯れた木に水をかけ続けるようなもんです。
実がならない木からは結局何も得られません。
多くのものを失った僕が唯一得たモノ
僕は確かに若かかったんですが、それでもフツーに考えればわかることでした。
ただ、社会不安障害に関わらず、メンタル的な病気っていうのは悪化すればするほど正常な判断力と思考を失います。
当時の僕はまさにそうで、リミッターがはずれ、警報音はならなくなっていました。
だからこそ、お金と時間をいくらかけても何も得られないどころか、持っていたものさえ失い続けたんです。
本当にあの時はどうにかしてました。
ただ、そんな状況でも唯一得られたものがあります。
それは、先に書いたように、
「人は不安や迷いの中では判断力を失う」
という気づきです。
この時点でこれに気がつけたからこそ、僕はそのあとうまくいかないときや気持ちが晴れないなと思うときほど意識して気をつけるようになりました。
「最近ちょっと気が晴れないな、こんな時は空回りばかりだからちょっと気が晴れるまで待とう。」
うまくいっていない時期、僕はこう思います。
そのおかげで、物事が悪い方に進むのを予防できているんですね。
厳しい話ですが、社会不安障害が問題なくなったからといって、人生の全部が順風満帆に行くわけではありません。
僕自身社会不安障害を克服してからも、それなりに辛い経験をした日々がありました。
しかしそれを乗り越えた今だから言えるのは、僕は社会不安障害だったからこそ、それらのピンチを乗り越えられたということです。
確かに僕は自分が社会不安障害だった時期が人生で一番辛い時期で、すっごく悩んだ時期ではあるんです。
しかしその時期がなかったら、僕はその次に来たピンチをうまく乗り越えられず、何年も悩むことになっていたかもしれません。
だから僕は社会不安障害を経験して、知識と精神的な体力を得たことで、より柔軟になり、今生きやすい人生を送ることができているんです。
だから、同じ悩みを抱えている人に伝えたいのは、あなたが今の苦しい状況を乗り越えられたとき、あなたはもっと強くなっていて、間違いなく今よりも生きやすくなった人生が待っているということです。
だから今もしうまくいっていないのなら、無理をする必要はありません。
あせって何かを失う必要はありません。
ある時、きっかけ=変わり時というのはきっと訪れますから。
何かをかけるなら、大事なのは「時期」
先に投資という言葉を使いましたので、投資で例えてみます。
株でもなんでも、むやみやたらにお金を投じ続けるだけでは失う一方です。
それは投資すべき時期、タイミングをまったく考えていないからですよね。
しかし、ここだという時期が来た時、投資すれば成果が出ます。
これを人生で言い換えると、今もしうまく行ってない状況にあるのなら、ただその時期が来ていないだけなんです。
だからあせる必要はないということです。
しかし、何もしないのでは今度はその時期が来ても見逃してしまいます。
また、何かをかけずして、得られるモノもたかが知れています。
だからこそ、毎日をムリのない範囲で精一杯生きてみてください。
そうすれば、毎日決して同じ日を繰り返しているわけではありませんから、
新しい体験、新しい人との出会い、新しい知識や価値観の獲得、
そういった日々の中に実は潜んでいるわずかな変化に気がつけるはずです。
そして、ここだというその時が来たら、何かをかけてでも、そのチャンスを掴みに行きましょう。
その時やっと待っていた時期が報われ、大きな実を得られるはずです。
小さな変化は、やがて大きな変化につながっていくでしょう。
ついに来たその時 「まなとの場合」
ちなみに僕が今の生活を得たのは、まさにそんな時期が来たとき、自分のそのときに持っていたものをかけ、チャンスを手にしたからです。
具体的に言えば、それは僕が警察官をやめるときですね。
警察官をやめるまでは、多くのものを失い、魂の抜けたように空っぽになって、毎日うつうつとした日々を送っていました。
しかし、ある時期、自分の中や、身の回りで若干の変化が重なる時期が訪れたんですね。
重なった小さな変化と、その時に僕がかけたモノ
では、わかりやすいようにそれぞれその発端となった出来事に番号をふって説明しますね。
まずは一つ目、他の部署のベテラン警察官が、
①「俺が若かったらもっといい仕事してるわ!ハハハ」
と話していたこと。
そして二つ目、一緒に交番勤務していた定年間近の上司が
②「うちはいい組織やし、今のうちに財形とかお金のことよく知っといた方がいいで。」
と老後を考えたお金の話をしてきたこと。
あとは三つ目、
③「後輩が育ってきて仕事を任せられるようになってきた」こと。
ざっくり言うと以上のようなことがあったんです。
①と②は、僕の中で『若さ』と『お金』について考える「きっかけ」になりました。
これによって僕の中で若干の『価値感の変化』が起こります。
「へーこんな、ベテランの警察官でもそんなこと思うのか…。」
「安定性やお金がありさえすれば幸せと言えるのだろうか…。」
そう思わされたからですね。
そして③については、後輩が仕事ができるようになったという『環境の変化』があり
「今はまだ大丈夫だけど、メンタルボロボロの自分は今後後輩に追い抜かれるというストレスになるだろうな…。」
と想像する「きっかけ」になりました。
これらのことって全然大したことではないですよね?
たぶん日頃見逃してるような会話や、普通に起こりえる出来事です。
ただ、その時期自分の中や身の回りでそういった変化を感じた僕は、
④「異動の時期の直前」で、⑤「後輩が育ってきたから自分がいなくなってもチームに支障はあまり出ない」というのもあり、
やるなら今だと考え、この時期に仕事をやめました。
僕がかけたものは何かと言えば、『仕事の安定性』です。
つまり僕は、
「警察官をやめる=安定をあえて捨て札にすること」ができれば、
「もっと大きなもの=人生の充実感や幸福」を得られる
と思ったんですね。
そして、それを実行する時期はまさに小さな変化が重なって起こったその時期だと思ったんです。
そしてその結果、警察官をやめた直後は不安もありましたが、まもなくして、
「社会不安障害との正しい向き合い方=心理学的アプローチ」
というものを知り、よく調べ、今まで試してきたことと全く違うアプローチであるということが分かり、
それに少しのお金と時間をさらにかけたことで、警察官をやめてから3ヶ月後には社会不安障害のことは気にならなくなっていました。
つまり結果として僕は、
- 「社会不安障害を克服できたこと」
- 「それによってできた新しい人生」
の二つを得たわけですね。
この二つはかなりでかいです。
何度も言いますが今お話ししたように、
僕の人生が変わるきっかけはそれほど特別な出来事ではなかったんです。
日頃見逃してしまうようなちょっとしたきっかけ、
それが今の僕を作ったわけなんですね。
まぁ、えらそうに言ってますが、
今お話ししたことって振り返ってみてわかることですからね。
当時の僕なんて病んでズタボロメンタルでしたから、
そんな冷静に物事考えてませんでした。
言ってしまえば、タイミングが良かっただけです(笑)
ただ、そのタイミングを見逃すか見逃さないかは、
運か、又はその人次第だと思います。
運はどうしようもできませんから、
つまり自分次第で、小さな変化を大きな変化に繋げれば、
大きな収穫を得られるということですね。
なのでもし今、又は今じゃなくてもこれから、
自分の生活の中で、新しい何かに触れ、自分を取り巻く人、モノ、価値観、環境などに変化が起きているのがわかれば、それはチャンスであるはずです。
そのチャンスを是非掴みにいってほしいと思います。
まとめ
それでは今回のまとめです。
今回はちょっと堅苦しい話になってしまったかもしないですが、
簡潔にまとめると、
- 投資先を見誤ってしまうと、何かをかけたところで得られるモノはない。
- 時期を見誤りあせって投資しても、得られるモノは何もない。
- 大事なのはタイミング、変化を感じた時に実行に移すこと。
- 変化のきっかけは意外と日常生活にあふれている、それに気づけるかどうかが大切。
って感じです。
僕の場合は仕事をやめたのが一つの転機になりましたが、
仕事をやめた方がいいという単純な話ではなくて、
小さな変化に気づけるかどうか、
それに気づいた時どうするか、
それ次第だよねって話ですね。
なので人生が変わるきっかけは人それぞれ、
限定的に考える必要はありません。
何か潜んでいるきっかけが、
意外とすぐ近くにあるかもしれませんよ。
それでは
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